首都高渋谷線の最初の開通区間である渋谷付近(乗りものニュース編集部撮影)。
1971(昭和46)年の12月21日。首都高3号渋谷線の渋谷~用賀間が開通し、全通しました。これにより、渋谷線は東名高速道路と接続。東名の都心乗り入れがついに実現したのです。【懐かしい「50年前の首都高渋谷線」】 首都高3号渋谷線は1964(昭和39)年に最初の区間である渋谷4丁目~渋谷間が開通。難工事である渋谷高架橋をまず先に完成させる形になりました。この渋谷高架橋は橋脚から桁を両側へ張り出すように施工していく「やじろべえ工法」が初めて都市部で採用されたケースとなりました。 一方渋谷以西では、同じ玉川通りの地下に東急田園都市線(当時は「新玉川線」)の建設計画が進んでいました。高架橋の橋脚基礎と鉄道トンネルの相互影響は無視できず、一部区間ではそれぞれ一体の構造物として建設されました。その背景もあり、旧・新玉川線の区間で駒沢大学駅だけが島式ホームとなっています。 ちなみに、東名高速道路は東京ICを起点としていましたが、環八をまたぐ東京IC~用賀出入口がつながったこの日が、東名の「厳密な全通日」とも言えます。
乗りものニュース編集部