同社は「HUAWEI P10 Plus」、「同P10」などのスマートフォンのラインナップを持っており、今回ご紹介する「honor 9」もその1つだ。冒頭に書いたとおり従来honorシリーズは楽天モバイルのみが扱っていたが、「honor 9」からは販売ルートが増え、より入手しやすいSIMロックフリー機となった。
また、SoCやダブルレンズ搭載など、上位モデルのP10とほぼ同じ仕様で、ミドルレンジとしては高性能であり、加えて、背面が15層のレイヤーコーティングによる独特の光沢感、3D曲面ガラスにより両サイドがカーブした形状など、デザイン的にも凝ったものに仕上がっている。
おもな仕様は以下のとおり。
honor 9 | |
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SoC | kirin 960(2.4GHz/4コア、1.8GHz/4コア) |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
OS | Android 7.0 + Emotion UI 5.1 |
ディスプレイ | 5.15型IPS式フルHD/1,080×1,920ドット(428ppi) |
ネットワーク | IEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.2 |
SIM | Nano SIMカードスロット×2 |
対応バンド | FDD-LTE: B1/3/5/7/8/19/20TD-LTE: B38/40W-CDMA: B1/2/5/6/8/19GSM: 850/900/1,800/1,900MHz※下り(受信時):最大150Mbps(LTE)/上り(送信時):最大50Mbps(LTE) |
インターフェイス | USB 2.0 Type-C、microSDカードスロット(Nano SIMカードスロット兼)、NFC、ステレオミニジャック |
カメラ | 前面: 800万画素(開口部F2.0, FF)、背面: 1,200万画素カラーセンサー+2,000万画素モノクロセンサー(開口部F2.2) |
センサー | GPS/Glonass/Beidou、加速度、コンパス、環境光、磁気、近接、ジャイロ、指紋、ホール |
サイズ/重量 | 約70.9×147.3×7.45mm(幅×奥行き×高さ)/約155g |
バッテリ | 容量3,200mAh(一体型) / 急速充電対応9V/2A |
カラーバリエーション | サファイアブルー、グレイシアグレー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル限定) |
税別店頭予想価格 | 53,800円前後 |
SoCはCortex-A75/A53ベースのKirin 960。2.4GHz/4コア、1.8GHz/4コアという構成だ。メモリは4GB、ストレージは64GB。OSはAndroid 7.0 + Emotion UI 5.1。
ディスプレイは5.15型IPS式フルHD(1,080×1,920ドット/428ppi)。USB Type-Cによる画面出力には対応していない。
ネットワークは、IEEE 802.11ac対応、Bluetooth 4.2。SIMはNano SIMカードスロット×2。ただし片方はmicroSDカードとの排他となる。対応バンドは表のとおり。下り(受信時):最大150Mbps(LTE)、上り(送信時):最大50Mbps(LTE)。CA(キャリアアグリゲーション)やVoLTEには非対応。
そのほかのインターフェイスは、USB 2.0 Type-C、microSDカードスロット(Nano SIMカードスロット兼)、NFC、ステレオミニジャック。センサーは、GPS/Glonass/Beidou、加速度、コンパス、環境光、磁気、近接、ジャイロ、指紋、ホールを搭載している。
カメラは、前面に800万画素((F2.0, FF)と、背面にF2.2のダブルレンズを搭載。構成が変わっていて、1,200万画素カラーセンサーと2,000万画素モノクロセンサーとなっている。この構成は同社のP9/P10とも同じで、レンズをワイド/標準もしくは標準/望遠ではなく、同じレンズでカラーかモノクロかセンサーを分け、さらにモノクロセンサーのほうが解像度が高い。
一般的にモノクロセンサーはカラーセンサーと比較して、カラーフィルタがないぶん、同じ解像度であれば、解像感は向上する。加えて解像度が倍ほどあるので、さらに解像感は上がる。モノクロモードはもちろんのこと、色補完時の輝度情報、ワイドアパーチャの演算用にも使われ、後述するカメラの写りを大幅に向上させている。
サイズは約70.9×147.3×7.45mm(幅×奥行き×高さ)、重量約155g。急速充電に対応した3,200mAhのバッテリを内蔵し、カラーバリエーションは、サファイアブルー、グレイシアグレー、ミッドナイトブラック(楽天モバイル限定)。税別店頭予想価格は53,800円前後。
SoCなどほとんどの部分が、上位シリーズとなるP10と同じスペックだ(パネルサイズとUSB、前面カメラなど一部異なる)。一方でレンズも含めてカメラがLeicaの技術提携品ではないことが大きな違いとなる。
パネル中央上近辺に前面カメラ、下に指紋センサー。ナビゲーションボタンはハードウェア式背面は中央上にフラッシュ、その左側にダブルレンズ。非常に光沢があり、撮影中の筆者とカメラが写り込んでいる右側面に音量ボタンと電源ボタン。下側面に音声入出力、USB Type-C、スピーカー。3D曲面ガラスによるコーナーが美しい左側面にNano SIM/microSDカードスロットNano SIM/microSDカードスロット付近。奥側がSIM1、手前がSIM2/microSD付属品は、USBケーブル、USB式ACアダプタ、イジェクトピン。ACアダプタは約50×40×23cm(プラグ含まず)、49g、出力5V/2Aと9V/2A。重量は実測で156g作例撮影時にiPhone 7 Plus(x2)で撮影したものだが光の写り込みがとても綺麗筐体はご覧のように特殊なガラス加工で独特の雰囲気を醸し出す。各コーナーも綺麗な弧を描き、持った感じが非常に良い。とても5万円台のミドルレンジには見えない仕上がりだ。
前面の中央上にカメラ、下に指紋センサー。ナビゲーションボタンはハードウェア式だ。背面は中央上にフラッシュ、左側にダブルレンズ。右側面に音量ボタンと電源ボタン。左側面にSIM/microSDスロット。奥側がSIM1、手前がSIM2/microSDとなる。下側面に音声入出力、USB Type-C、スピーカーを配置。重量は実測で156g。付属のACアダプタは約50×40×23mm(プラグ含まず)、49g、出力5V/2Aと9V/2A。
5.15型のパネルはとにかく明るく綺麗だ。輝度最大だと眩しいほど。428ppiあるので文字などもスムーズに表示される。IPS式なので視野角は問題なし。発色は少し派手だがコントラストも高く非常に見栄が良い。タッチも快適に反応する。
振動やノイズが皆無なのはもちろんだが発熱も低く、YouTubeの連続再生やカメラによる連続撮影を行なってもあまり本体が熱くならなかった。
設定/音/Huawei Histenサウンド効果設定/音/Huawei Histenサウンド効果/ヘッドセットタイプサウンドは、スピーカー出力時のレンジはカマボコだが、このサイズのスマートフォンとしてはパワーがある。イヤフォン接続時は、「Huawei Histenサウンド効果」が機能し、ヘッドセットタイプやイコライザー、3Dオーディオなどを調整でき、より好みの音にすることができる。ピラミッドバランスでどっしりとした雰囲気だが、高域の伸びや繊細さは今一歩と言ったところだろうか。
少し気になる点としては、ナビゲーションボタンの反応が敏感なこと。慣れの問題もあるとは思うが、何かでちょっとふれるとタスク一覧になったり、Android 7.0の画面分割モードになったりする。とくにカメラ撮影時に持ち替えたりすると、頻繁に発生した。もう少し鈍感でもいいように思う。