HUAWEI MateBook 13は、9万円台の価格帯から購入できる製品ながら、充実したスペックが特徴だ。一般的に、安価なPCは性能もそれなりで、「Webサイトの閲覧やメール、テキスト編集なら快適」という製品も存在する。
しかし、それだけでは幅広いPCの用途に対応できないという課題がある。スマートフォンで色々なことができる世の中、PCの方がより効率的に作業できるだけのスペックを備えている方がいい。
その点、HUAWEI MateBook 13は隙がないスペックだ。CPUにはインテルの最新プロセッサであるCore i7-8565UまたはCore i5-8265Uを採用。メモリーも8GBと必要な容量はクリアしている。ストレージはPCIe接続のSSDで、容量はCore i7モデルが512GB、Core i5モデルが256GB。
そしてなにより、ディスプレーが秀でている。13インチのIPS液晶を採用し、解像度は2160×1440ドット。sRGB比100%の色再現性は、10万円前後のノートPCとしては破格のスペックだろう。
このディスプレーは、アスペクト比が3:2になっている。動画視聴を前提とした16:9のディスプレーを採用したPCも多いが、多様な用途で考えると、縦が短くなる16:9よりも、3:2の方が使い勝手がいい。
単純に、複数のソフトウェアの画面を並べて利用する際に、縦が長い方が便利なのだ。ブラウザーとメモアプリを並べて、サイトの情報を参考にテキストを入力する場合にも利便性が高い。Windows 10の場合、「Windows」キー+矢印で画面をピッタリ並べられて、特に高解像度ディスプレーだと視認性が高い。
ソフトウェアの画面を2つ並べたときに、16:9より縦に長い3:2のディスプレーは使い勝手がいい。ブラウザーからテキストをコピー&ペーストする、といった使い方も
特に、さまざまなソースから資料を参考にして、画像やテキストを引用するようなプレゼン資料作りだと、こうした複数画面を同時に並べて作業できるディスプレーは扱いやすいのだ。一度3:2のアスペクト比に慣れると、16:9が狭く感じるようになってしまうほどだ。
13インチながらコンパクトなフットプリントに納まっているのは、特にディスプレー左右のベゼルが最小限に抑えられているからだ。このベゼルが細い狭額縁は、画面を見ているときの没入感が高まるため、作業に集中できるというメリットもある。これが意外にバカにできない効果があるのだ。
色鮮やかでsRGB比100%の色再現性という部分も見逃せないポイント。きちんと正確に色を把握できるのは、特にクリエイティブワークにとっては大事な点で、必要な色がきちんと再現できるというのは大事な部分だ。
狭額縁のディスプレーは高輝度高精細で、10万円前後という価格としては破格の性能
最新CPUを使うだけあって、HUAWEI MateBook 13は幅広い作業に対応できるパフォーマンスがある。とはいえ、このあたりは感覚的な部分もあって、人によって感じ方は違うかもしれない。
1つの指標として、ベンチマークの数値を紹介しておきたい。今回試用したのはHUAWEI MateBook 13の上位モデルでCore i7を搭載するマシンだ。前述の通り、Core i7-8565Uを搭載し、メモリーは8GB。ストレージはPCIe接続のSSDで、容量は512GBとなっている。
PC向けベンチマークの定番「PCMark 8」では、仕事向けの作業による計測を行う「Work accelerated 2.0」の結果は4854、クリエイティブ向けのテストである「Creative accelerated 3.0」では5102となった。内蔵GPUでも十分なパフォーマンスを実現できており、一般的な用途であれば問題を感じることは少ないはずだ。
PCMark 8のWork accelerated 2.0の結果
こちらはCreative accelerated 3.0の結果
実際、Office製品ぐらいであれば楽々動作する。重量級の、例えばPhotoshopでRAWファイルを処理するといった作業でも、ノートPCとは思えないレベルで快適だ。重めのフィルターの処理には時間がかかるが、これはたいていのマシンにとっても重量級だ。10万円前後のノートPCと考えれば十分以上だろう。
もちろん、ブラウジングに支障はないし、YouTubeなどで4K動画を再生しても動作は特に引っかかりもなく再生できる。仕事だけでなく、日々のエンターテインメントで動画を視聴している人にとっても、より高精細なディスプレーで、高精細な動画を楽しめるマシンだ。PCに求められる大部分の作業はこれ一台でこなせるという感覚すら感じた。
HUAWEI MateBook 13に搭載された機能で興味深いのが、さらに利便性が向上した「Huawei Share」だ。これは、Bluetoothと無線LANを併用して、スマートフォンのデータを高速にHUAWEI MateBook 13とやりとりする機能だ。
もともと、MateBookシリーズと同社のスマートフォン間でデータを送受信するための機能だが、HUAWEI MateBook 13ではそれをさらに便利に利用できるOneHop機能を搭載している。
これは、HUAWEI MateBook 13に新搭載されたNFCを活用したもの。ファーウェイ製スマートフォンをHUAWEI MateBook 13のキーボード右下のパームレストに内蔵されたNFCに近づけると、自動的にそのスマートフォンとの接続処理が行われる。
キーボード右下にNFCが搭載されている
HUAWEI MateBook 13には、「PC Manager」ソフトがプリインストールされており、PCのハードウェア診断やアップデート管理をしてくれるが、PCと接続したスマートフォンの写真データにアクセスするなどの機能も提供している。このPC Managerを介してスマートフォン側で選択した写真などのデータを簡単にPCに転送する機能にHuawei Shareを利用している。
HUAWEI MateBook 13にプリインストールされているPC Manager
そして、PC ManagerとスマートフォンをNFCのワンタッチで接続してくれ、さらにデータ転送もワンタッチで行えるのがOneHopだ。
スマートフォンをタッチすると、すぐにMateBook 13と接続を開始する
HUAWEI MateBook 13側でも許可をすれば接続される
使い方は本当に簡単。スマートフォン側ではNFCをオンにしておくだけ。無線LANやBluetoothが仮にオフでも問題ない。NFCにタッチすると、自動的に無線LANやBluetoothをオンにして、HUAWEI MateBook 13と接続を行ってくれる。
1回接続したあとは、スマートフォンのギャラリーアプリで画像を表示するか、複数画像を選択して、再びHUAWEI MateBook 13のNFCにタッチすると、すぐさま転送が行われる。スマートフォンの写真であれば1枚あたり1秒もかからずに転送され、100枚の画像であれば45秒ほどで転送できた。
スマートフォンのNFCの位置にもよるが、タッチすればすぐに接続される
逆に、HUAWEI MateBook 13側で画像を表示している状態でスマートフォンをタッチすると、その画像がスマートフォン側に転送される。画像以外でも、例えばブラウザーでWebサイトを表示している場合などは、画面のスクリーンショットが自動で撮られ、スマートフォン側に転送される。
スマートフォン側で画像を表示していない場合などは、PC側の状況に応じて、スクリーンショットなどがスマートフォン側に転送される。地図やメモなど、工夫すれば色々使い勝手が良さそうだ
HUAWEI MateBook 13で訪問先の地図を表示したら、そのままスマートフォンをタッチするとその画像がすぐに保存されるのだ。この快適さは驚くほど。
資料に盛り込む画像をスマートフォンで撮影する例も多いだろう。そうした場合も、タッチすればすぐに転送されるので、素早く作業が行える。いちいち転送するための手順に煩わされる心配もない。
画像以外に通常のファイルを転送したい場合は、通常のHuawei Shareを利用すればいい。OneHopで接続処理をしておけば、HUAWEI MateBook 13のPC Managerに接続したスマートフォンの情報が表示される。「ファイルの共有」メニューがあるので、あらかじめ「他のユーザーによる検出」をオンにしておけば、スマートフォンの「共有」メニューにHUAWEI MateBook 13が現れるので、それを選べばいい。
スマートフォンでは「共有」メニューからHuawei Shareで近くのHUAWEI MateBook 13に素早く転送ができる。写真以外のファイルを転送したいときに便利
逆にHUAWEI MateBook 13内のファイルを転送する場合は、エクスプローラーの右クリックに該当するスマートフォンに転送するボタンが追加されるので、そのまま選択すればすぐに転送が行われる。
OneHopほどの手軽さはないが、それでもさまざまなファイルの送受信ができるのは便利で、こうした細かな使い勝手の良さが、作業全体の効率を高めてくれるのだ。
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(提供:ファーウェイ)
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