今回は、ガラケーからスマホへ画像や電話帳、メールのデータ移行方法について解説します。
ガラケーからスマホに機種変更する時に、1番面倒でわかりにくいのが電話帳や写真、メールといったデータ移行ですよね。
せっかく機種変更をしても、こうした大切なデータが移行できないと使いにくくなってしまいます。
これから初めてスマホに挑戦するという方は、この記事を参考にサクっと必要なデータをスマホに移行してくださいね!
目次スマホは大きく分けるとiPhoneとAndroidの2種類があります。
iPhoneとAndroidによってデータ移行できるデータの内容や移行方法も異なります。
データの種類によっても使える手順が異なるので、ガラケーからスマホにデータ移行したい内容にあわせてチェックしてくださいね!
なお、今回は「電話帳」「写真」「メール」の3種類に絞ってデータ移行方法を解説しています。
基本的にガラケーからスマホへデータ移行できるのはこの3種類のデータのみと思っておきましょう。
ガラケーからスマホへデータ移行をする際、SDカードを利用した手順が利用しやすいものになっています。
Androidスマホはほぼ全モデル「micro SDカード」に対応していますが、micro SDカードは容量によってデータのSDカードの規格が異なります。
SDカードの保存容量と保存規格今販売されているAndroidスマホは、大抵SDXCカードまで対応しています。
ただ、ガラケー(3Gケータイ)のほとんどはSDカード規格までの対応です。
「スマホでも使うから容量が多いSDカードを使おう」と思って大容量のmicro SDカードを購入すると、ガラケーで使えないので注意しましょう。
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ここ3〜4年でガラケーを機種変更したという方は、利用している端末が本当にガラケーなのかどうかをよく確認してください。
ここ最近は、見た目がガラケーで中身がAndroidスマホになっている「ガラホ」と呼ばれる2つ折りケータイが多くなっています。
ガラホは中身がAndroidなので、データ移行方法も「ガラケーからスマホ」ではなく「スマホからスマホ」と同じような手順になります。
今回解説しているのは「ガラケー(3Gケータイ)からスマホ」なので、ガラホを利用している方はデータ移行手順が異なってくるので注意してくださいね。
次の章から、いよいよガラケーからスマホのデータ移行方法を解説します。
ガラケーからスマホに画像をデータ移行する方法は、micro SDカード経由が王道です。
まずはガラケーからmicro SDカードに画像データを移行し、移行先のスマホに合わせた方法で画像を移し換えればOKです。
画像データ移行方法なお、パソコン経由でスマホに画像をデータ移行する場合、パソコンにカードリーダーが必要になります。
カードリーダーが内蔵されていないモデルを利用している方は、別途外付けのカードリーダーを用意しておきましょう。
ガラケーからの画像データ移行は、どの手順も共通でmicro SDカードへ画像データを移動するところから始めます。
細かな操作手順は利用する端末によって異なりますが、多くのモデルは次の手順でmicro SDカードに画像が移動できます。
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これでデータフォルダ内に保存された画像や動画がまとめてmicro SDに移動できました。
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利用するスマホがAndroidの場合、画像データの保存されたmicro SDを挿入するだけでスマホで画像が見られるようになります。
ただし、あくまでこの方法ではmicro SDカードに保存された画像を参照して表示しているだけです。
つまりmicro SDカードが挿入されている時しか画像が見られないということですね。
ガラケーで利用していたmicro SDカードは容量が小さいので、画像をスマホ本体に移し替えるかGoogleフォトに預けてしまう方がいいでしょう。
micro SDカードからスマホ本体に画像を移動するのは、ファイル管理関連のアプリが必要です。
最近のスマホはプリインストールされているアプリの中にあることが多いですね。
例としてAQUOS R2に搭載されている「コンテンツマネージャー」アプリで、micro SDからスマホ本体に画像を移行する手順をチェックしましょう。1 アプリ一覧から「コンテンツマネージジャー」を開く
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2 SDカードをタップして画像フォルダを探す
3 移動したいデータを長押しして選択
全件選択したい場合は、選択状態になった後に画面右上のメニューから「すべて選択」を選びましょう。
4 画面右上のメニューを開き「コピー」をタップ
5 本体を選択してコピーを実行
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ガラケーからiPhoneへ画像を移行するには、「iTunes」がインストールされているパソコンやmacOS Catalina以降のMacが必要です。
Macを利用している場合、macOS Catalina以降はiTunesが無くなり、FinderからiPhoneとの同期設定ができるようになっています。
一方、Windowsを利用している方はiTunesを別途インストールする必要があります。
>iTunesのインストールはこちら
また、ガラケーでSDカードに保存した画像は、事前にパソコン内に保存し、保存したフォルダの場所は覚えておきましょう。
iPhone付属のLightningケーブルでiPhoneとパソコンを接続しましょう。
この時使うのは付属品でなくてもOKですが、市販品の中には充電しか対応していないものがあります。
市販品のケーブルを利用する場合は、必ず「データ転送対応」のLightningケーブルを利用しましょう。
また、iPhone 11以降のiPhoneに付属しているLightningケーブルは、パソコン側が「USB Type-C」端子になっています。
多くのパソコンはこのUSB Type-Cに対応した端子がないので、変換アダプタや別のLightningケーブルが必要になるかもしれません。
iPhoneとパソコンを接続したら、iTunesやMacのFinderからiPhoneの同期画面を開きましょう。
今回はmac OS CatalinaのFinder画面を例に進めます。
1同期画面のタブから「写真」を選ぶ
2「デバイスと写真の共有元」にチェックを入れる
ここにチェックを入れると、パソコン内の指定フォルダ内にある写真がiPhoneと同期されます。
3共有元のフォルダとしてガラケーの写真を保存したフォルダを選ぶ
ここでMacの写真アプリを参照するか他フォルダを参照するか選べます。
micro SDからパソコンに写真をコピーしたフォルダを選べばOKですね。
4同期を開始
移行する写真を選んだら、画面右下にある「適用」をクリックして同期を開始します。
同期が完了したら、iPhoneの写真アプリを開いて必要な画像があるかチェックしましょう。
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ガラケーからAndroidへの画像データ移行も、パソコン経由でできます。
ただ、パソコンからAndroidへ画像データをコピーするためには開発者オプションを表示し、USBデバッグをONにする必要があります。
これでUSBデバッグがONになりました。
続いてスマホの充電に使っているUSBケーブルを利用して、パソコンとAndroidを接続しましょう。
初めてパソコンと接続すると、Androidの画面に「USBデバッグを許可しますか?」と表示されます。
ここでは必ず「OK」を選びましょう。
また、今後もパソコンと接続する可能性があるなら、「常に許可」をチェックしておきましょう。
パソコンにAndroidスマホを接続したら、パソコンを操作して画像データを移動します。
ここではWindowsの画面で解説していきます。
1パソコンからスマホにアクセス
Windowsの場合、「Ctrl + E」でエクスプローラーを表示して「PC」を開くと、接続したAndroidスマホが表示されるのでダブルクリックで開きましょう。
なお、スマホにmicro SDを挿入していると「Phone」フォルダと「Card」フォルダが表示されます。
今回はスマホ本体にデータ移行するので「Phone」フォルダを開きましょう。
2画像データを移動する
Androidスマホのデータにアクセスすると、大量のフォルダが表示されます。
多くのモデルで写真や画像は「DCIM」フォルダに保存されています。
SDカードから画像またはフォルダごとコピーして、DCIMフォルダ内に貼り付けましょう。
これでAndroidスマホへの画像データ移行は完了です。
スマホのギャラリーやアルバムを開いて、ガラケーの画像が反映されているかチェックしましょう。
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Googleフォトは、Google Driveの派生機能として生まれた写真・動画専用のクラウドストレージサービスです。
iPhone・Android・パソコンで使え、かつ容量無制限に預けられます。
ガラケーの画像データをパソコン経由でGoogleフォトに預ければ、今後の機種変更も楽になるのでおすすめですよ!
なお、Googleフォトを利用するためにはGoogleアカウントが必要です。
まだ持っていない方は、次の記事を参考にアカウント作成をしておいてくださいね。
Googleアカウント作成マニュアル|手順と必要事項、複数作成方法とは1GoogleフォトにアクセスしてログインこちらからGoogleフォトのWebサイトを開き、「Googleフォトにアクセス」に進みます。
2Googleアカウントでログイン
3「アップロード」→「パソコン」をクリック
画面右上の「アップロード」をクリックすると、アップロード元の選択肢が表示されます。
ここでは「パソコン」を選びましょう。
4アップロードする画像を選ぶ最後にSDカードに保存されているガラケーの画像を選びます。
ここでは複数枚まとめて選べるので、スマホに移行したい画像は全て選んでしまいましょう。
5「高画質」を選んで「続行」
画像のサイズによっては、「元のサイズ」「高画質」の選択肢が表示されます。
高画質は若干データの圧縮があるモードですが、ガラケーのデータは元々画質が高くないので高画質を選んで問題ありません。
6スマホにGoogleフォトをインストール
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アップロードが終わったら、スマホにGoogleフォトのアプリをインストールし、同じGoogleアカウントでログインしましょう。
ログインが完了するとアップロードした画像が一覧表示されます。
必要な画像が問題なくアップロードできているかチェックしてくださいね!
なお、Googleフォトは自動バックアップ設定があります。
自動バックアップにしておけば、今後の機種変更の時に楽になっておすすめですよ。
Googleフォト使い方まとめ|アルバム作成から共有・バックアップ方法電話帳のデータ移行は、キャリアが提供するデータ移行サービスやmicro SDカードに書き出して移行する方法、赤外線やBluetoothを利用した方法など様々です。
ただ、ガラケーの機種によって使えない方法も多いので、ここでは汎用性が高いmicro SDカードに書き出す方法について解説します。
まずはmicro SDカードにガラケーの電話帳を書き出しましょう。
なお、細かな操作はガラケーの端末によって異なりますが、概ね次の流れです。
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1待ち受け画面で「OKキー」を押す
2「データ」を選ぶ
3「micro SD」を選ぶ
4「バックアップ」を選ぶ
5「電話帳」を選ぶ
ここで端末によってカレンダーやタスクリスト、メモといった項目が表示されますが、基本的に電話帳以外のデータはスマホに移行できません。
6「バックアップ保存」を選ぶ
7端末の暗証番号を入力
端末の暗証番号を決めたことがない方は、初期値を入力してみましょう。
端末暗証番号初期値8バックアップ保存の最終確認画面で「YES」を選ぶ
これで電話帳のバックアップは完了です。
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Androidスマホはほとんどのモデルがmicro SDカードを挿入できるので、電話帳アプリのインポート機能を利用して電話帳を読み込みます。
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1電話帳アプリを開く
2電話帳のメニューをタップ
3「設定」をタップ
4「インポート」をタップ
5「.vcfファイル」をタップ
6メニューを開き「SDカード」をタップ
7バックアップしたvcfファイルを選ぶ
バックアップしたvcfファイルがmicro SDカードのどこに保存されるかは、ガラケーの端末によって異なります。
ただ、多くのモデルは次のような保存場所・ファイル名になります。
電話帳保存場所の例読み込みが終われば電話帳が反映しているのでチェックしましょう。
iPhoneはmicro SDカードのスロットがないので、パソコン経由でvcfファイルを移行することになります。
この移行方法は様々ですが、手っ取り早いのはメールに添付する方法ですね。
まずはmicro SDカードに保存されている電話帳(vcfファイル)の場所をチェックしておきましょう。
保存場所はガラケーの端末によって異なりますが、多くのモデルは次のように保存されています。
電話帳保存場所の例パソコンのメールアプリやGmail等のフリーメールにvcfファイルを添付して、iPhoneのメールアドレス宛に送信します。
iPhone標準のメールアプリで、メールに添付されたvcfファイルを開きましょう。
vcfファイルを開くと連絡先の名前が一覧表示されます。
一通り問題ないかチェックしたらすべての連絡先を追加しましょう。
すべて追加をタップしたら、すぐ連絡先に反映します。
これでiPhoneへの電話帳のデータ移行は完了です。
最後にガラケーからスマホにメールデータを移行する方法を見ていきましょう。
ガラケーで利用されているメールのデータはVMG形式になり、スマホには対応していません。
ただ、VMG形式をEML形式に変換することでGmailに読み込めるようになります。
GmailはAndroidでもiPhoneでも利用できるので、ガラケーで受け取ったメールをスマホで見たいという用途なら十分でしょう。
とはいえ、パソコンのフリーソフトを使って変換やGmailへのアップロード等々、少し面倒な手順になります。
スマホに機種変更してもガラケーのメール閲覧はできるので、どうしてもスマホで過去のメールをチェックしたい方向けのデータ移行になりますね。
まずはガラケーのメールをmicro SDに書き出します。
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1待ち受け画面で「メールキー」を押す
2「受信ボックス」内の保存したいメールフォルダを選ぶ
3「メニュー」を開き「micro SDへ保存」→「全件保存」を選ぶ
4保存するフォルダを選ぶ
5確認画面で「はい」を選ぶ
これでメールデータをmicro SDに保存できました。
micro SDにメールデータが保存できたら、パソコンを利用してVMG形式からEML形式へ変換を行います。
利用しているOSによって使えるソフトが異なりますが、次のようなフリーソフトが配布されています。
EML変換フリーソフトどちらもVMGファイルの場所とEMLファイルの書き出し場所を指定するだけの簡単操作です。
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メールデータをEML形式に変換できたら、最後にGmailに読み込ませます。
Gmailに読み込みさせるのもフリーソフトを使うことになります。
Gmail読み込みで使えるフリーソフト今回はThunderbirdを利用した方法を解説します。
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こちらからThunderbirdをインストールします。
Thunderbirdを起動したら、画面右上の方にある「≡」→「新規作成」→「既存のメールアカウント」と進めます。
アカウント設定画面は次の値を入力して「続ける」をクリックしましょう。
アカウント設定メールアドレス・パスワードに問題なければ次のような画面になります。
ここでは「IMAP」を選んで「完了」をクリックしましょう。
IMAPはサーバーとメールソフトの内容を同じにする形式なので、この後ThunderbirdにインポートしたメールデータがGmailのサーバに反映するようになります。
その後、自動的にGoogleアカウントの認証画面が表示されます。
改めてGmailアドレス・パスワードを入力し、認証内容を確認して「許可」をクリックしてください。
これでThunderbirdでGmailにログインできました。
続けてEML形式のインポートができるようにするためのアドオンをインストールします。
画面右上の「≡」→「アドオン」→「アドオン」と進みアドオンマネージャーを開きます。
アドオンマネージャーの初期画面にある「おすすめのアドオン」から「ImportExportTools NG」を選択しましょう。
なお、おすすめアドオンに表示されていない場合は「すべてのアドオンを見る」から検索して見つけてください。
ImportExportTools NGの詳細画面で「Thunderbirdへ追加」→「追加」→「今すぐ再起動」でインストール完了です。
ImportExportToolsNGのインストールが完了したら、最後にEMLファイルをインポートします。
後で見やすくするために、ガラケーのメールをインポートする専用フォルダを作っておくのがおすすめです。
フォルダの作成手順
1 受信ボックスを右クリックして「新規フォルダー」クリック
2 フォルダ名を入力して「フォルダーを作成」をクリック
作成したフォルダを右クリックして「ImportExportToolsNG」→「emlファイルをインポート」から先ほどEML形式に変換したメールデータを読み込めば完了です。
メールの件数によってはGmailとの同期に時間がかかることもあるのでしばらく待ちましょう。
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ガラケーのメールデータをGmailにインポートしたら、最後にスマホでチェックしましょう。
AndroidははじめからGmailアプリがあるので、インポートに使ったGoogleアカウントでログインするだけでチェックできます。
iPhoneはApp StoreからGmailアプリをインストールして、同じくログインすればOKですね。
これでガラケーのメールデータをスマホでチェックできるようになりました。
今回は、ガラケーからスマホに主要なデータを移行する方法について解説しました。
スマホ同士のデータ移行は非常に簡単になっていますが、ガラケーからのデータ移行はなかなか手間がかかることがわかりましたね。
画像データのデータ移行は、micro SDカードに移動した後の方法が様々でした。
画像のデータ移行まとめ特にGoogleフォトを利用した方法なら、今後の機種変更での画像データの移行が楽になるのでおすすめです。
電話帳のデータ移行は様々な方法がありますが、端末によって使える方法が全く異なります。
そのため、ここでもmicro SDカードを利用したデータ移行が1番楽ですね。
電話帳のデータ移行まとめまた、メールはガラケーとスマホでファイル形式が異なるため、1番データ移行に手間がかかります。
メールのデータ移行まとめ今回の解説を参考に、ガラケーの必要なデータをスマホに移行して、快適なスマホライフをはじめてくださいね!
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