もうかなり長い間アップルの新製品発表がなかったような気がしていたが、前回は2021年の11月だったから、今回の発表までには4ヵ月弱の空白期間があったことになる。それを長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれだろう。
しかし、前回のメインがM1 ProとM1 Maxを搭載したMacBook Proで、今回さらに新しいプロセッサーを搭載したMac Studioの発表がメインだったことを考えれば、M1プロセッサーとMacにとっては、矢継ぎ早の新製品発表だと言うべきかもしれない。本稿ではとりあえず、発表イベントを視聴しての感想を述べることにする。追って製品が入手できしだい、じっくりとレビュー記事もお届けする予定だ。
今回のイベントの主役はMacだったとしても、きっちりとiPhoneとiPadの新製品も投入されている。このあたりは、やはりアップルの抜け目のなさを感じさせる配役と言えるだろう。
今回のイベントの全体の長さは約59分で、前回の約50分から2割近くも延長されている。概算で時間配分を確認すると、最初のApple tv+の番組紹介などを含むイントロ部分が5分39秒、次にiPhone 13の新色と新世代のiPhone SEを含むiPhoneが9分12秒、M1チップを搭載した新世代のiPad Airが8分36秒、そして、M1 Ultra、Mac Studio、Studio Displayを合わせたMac関連が35分19秒となっていた。これらの時間配分を見ても、今回は圧倒的にMac関連が長い。iPhoneとiPadを合わせた時間の約2倍がMacという配分だ。
もっとも、iPhone 13は単なるカラバリの追加、iPhone SEは、どちらかと言うとマイナーな世代交代、iPad Airはスタイルや機能はほとんど変わらず、ユーザーから見れば性能向上のみにとどまるのだから、メインのMacが全体の約6割の時間を占めていても驚かない。むしろ短いくらいだとさえ思える。今回は、Mac Studioの発表ついでに、iPhoneやiPadの新世代モデルも世に出したといったところだろう。
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