テレビ生活がはかどる小型レコーダー。アイ・オー「HVTR-BCTX3」で年末年始は特番漬け

テレビ生活がはかどる小型レコーダー。アイ・オー「HVTR-BCTX3」で年末年始は特番漬け

  • 沿って huawei
  • 19/10/2022

HVTR-BCTX3は地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基搭載しており、最大で3番組を同時に録画できる。EPGも備え、録画予約した番組は赤色の背景で表示する。

HVTR-BCTX3のトップメニュー番組表。ここから番組の予約など各種操作を行なう予約画面。確認が表示されている

キーワードやジャンルを登録すると、マッチする番組を自動で録画する「おまかせ録画」機能も備えている。録画番組に自動でチャプターを付与する「おまかせチャプター」も装備する。使い方はシンプルで、普通のテレビのリモコン操作と同じなので、戸惑うようなことはほとんどない。

3番組同時録画に対応する「料理」のキーワードで検索してみる検索結果

録画モードは柔軟に指定でき、用途やHDD残量などに応じて変更可能。デフォルトでは最高画質の「DR」が設定されているが、それより下にフルHD解像度で5段階、HD解像度で5段階、640×360解像度1段階の計12段階で録画モード設定が行なえる。

フルHDの録画モードは約2倍圧縮の「AF」から約12倍圧縮の「AE」、HD解像度なら約3倍圧縮の「MR1」から約17倍圧縮の「MR5」まで設定可能だ。これは宅外配信向けに、あえて画質を下げて録画する必要のある場合に使うことを想定されているものだ。

録画モード設定。録画時の画質をここで設定する

録画時間が無圧縮のDRで82時間11分残っている場合、フルHD解像度で最低圧縮のAFでは156時間25分、中間のASでは335時間15分、最高圧縮のAEでは993時間21分だった。

ちなみにHD解像度なら、最低圧縮のMR1で251時間48分、中間のMR3で501時間18分、最高圧縮のMR5は1,323時間31分。640×360のMR6に至っては2,193時間35分となる。

録画モードを変更する場合、長時間録画と画質低下のバランスが重要だが、個人的には、録画してテレビでじっくり見るのであれば、画質はできるだけ高い方がいいと考えている。ストレージ容量との兼ね合いを加味すると、3倍強の長時間録画ができる「AS」(フルHD画質3段階目の圧縮率)であれば、画質にほぼ不満なく感じられた。とにかく長時間の録画を行ないたい場合は、AEでも大丈夫だ。640×360になるMR6は、テレビでの利用にはおすすめできない。

3番組同時録画中でも録画番組の再生や追いかけ再生に対応。録画予約中の番組リストや番組表、画質モードの変更なども、ほとんどの操作は、リモコンのボタンから3階層以内で設定できる。

録画している番組を追っかけ再生できる録画しながら再生しているところ

テレビ生活がはかどる小型レコーダー。アイ・オー「HVTR-BCTX3」で年末年始は特番漬け

ここまでは、テレビ(HDMI)での視聴の話だが、「HVTR-BCTX3」の特徴はLAN経由でも番組を視聴できること。LAN内のほか宅外への配信も可能で、宅外配信で接続可能な端末は、リアルタイム視聴1台、録画視聴1台の最大2台まで。

宅内配信時の解像度は1,280×720ドット。設定可能なビットレートは3倍、4倍、5倍、12倍の4つ。宅外向けにビットレートを抑えた配信も可能となっている。

アプリは、iOS/Android/Windowsのほか、Fireタブレット用も用意されており、様々なデバイスからHVTR-BCTX3の番組を視聴できる。

宅内でスマホ、タブレットで視聴する場合、HVTR-BCTX3のネットワークサーバー機能を有効化し、アプリから接続先を選んで、視聴したい番組を指定する。

試しにタブレットPC(Surface Pro 4)で視聴してみたところ、バッファリングも3~5秒程度と速く、鑑賞時のストレスはなし。これはスマートフォン(Huawei P9)で視聴した場合も同様だ。

Surface Pro 4で番組再生

HVTR-BCTX3を接続したテレビで直接視聴した場合と体感的に違ったところは、シークやチャプタースキップにかかる時間。直接視聴の際はほぼリアルタイムでシークできるが、LAN配信時の場合、シークに10秒弱かかることもある。スキップなどを頻繁に行なう番組より、映画のようにじっくり鑑賞するタイプのコンテンツとは相性が良いといえるだろう。

筆者は録画しておいた映画をベッドで観ながらそのまま寝落ちして、次に観るタイミングで「大体この辺」と当たりをつけてシークし、続きを観るような使い方をしている。

テレビの前から離れなければいけない時や、料理中、ベッド脇など、利用シーンを選ばずに使えるのは、なにより便利。番組視聴の自由度が大幅に拡がる。

基本的にはテレビ横にHVTR-BCTX3を設置して使っていたが、試しにPCディスプレイにも繋いでみた。実際に使ってみると、ディスプレイ側の入力を切り替える操作だけでTV視聴ができて、これはこれで便利だ。

リビングのテレビが家族に専有されている場合などは、自室のPCディスプレイにHVTR-BCTX3を追加して、セカンドテレビとして活用するのもよい。PCディスプレイではより視聴距離が近くなるので、かなり迫力ある映像を楽しめるはずだ。

PC用モニターにHVTR-BCTX3を接続し、録画番組を映しているところ