4,000万画素 & ISO102400…トリプルレンズ搭載スマホ「HUAWEI P20 Pro」を実写

4,000万画素 & ISO102400…トリプルレンズ搭載スマホ「HUAWEI P20 Pro」を実写

  • 沿って huawei
  • 29/11/2022

HUAWEI P20 Proは、3月27日にパリで開催されたプレスイベントで発表された新製品だ。2016年に初めてライカと協業した「HUAWEI P9」が発売されており、Pシリーズとしてはそこから3世代目にあたる。

ディスプレイは6.1インチOLEDを搭載。縦長ディスプレイを採用する。

今回発表されたのはHUAWEI P20、P20 Pro、HUAWEI Mate RSの3モデルで、そのうちP20は従来通りのデュアルカメラ、P20 ProとMate RSが3つのレンズのトリプルカメラを搭載している。Mate RSはPorsche Designがデザインを担当したコラボレーションモデルだ。

さて、肝心のP20 Proである。トリプルカメラは、35mm判換算27mmの広角レンズ、同80mmの中望遠レンズという2つのRGBカラーセンサー搭載カメラ、そしてモノクロセンサー搭載のカメラが1つという3カメラを組み合わせたカメラシステム。

このようにレンズは3つ。右上からテレ、ワイド、モノクロの3種類。

もともとHUAWEI P9以降は、カラーセンサーとモノクロセンサーを組み合わせて、解像感が高くダイナミックレンジが広いモノクロセンサーの画像に、カラーセンサーの情報を組み合わせて画像を生成する仕組みを搭載。ライカの画質評価を経た高画質の撮影を実現していた。

4,000万画素 & ISO102400…トリプルレンズ搭載スマホ「HUAWEI P20 Pro」を実写

今回はこれに中望遠レンズを追加し、他社スマートフォンの多くが採用する疑似的な「光学ズーム」を可能にした。ワイド、テレのいずれもモノクロセンサーと組み合わせることで、高画質と利便性を両立させた。

レンズは「VARIO-SUMMILUX-H 1:1.6-2.4/27-80 ASPH.」。もともとP9以降はライカのレンズブランドのファーウェイ版(H)が採用されていたが、とうとうズームレンズの名称である「VARIO」がつけられた。

スマートフォンのデュアルカメラの仕組みは、あくまで焦点切り替えで光学ズームではないはずだが、このレンズ名を見る限り、ライカが「ズームレンズ」として認めたということだろう。

いずれにしても、他社がワイド側に対して焦点距離2倍のレンズを搭載することが多い中、P20 Proは約3倍の焦点距離になっており、個人的にはより使いやすくなった。2倍ぐらいだとちょっと近寄ればいいが、3倍だと、どうしても近寄れない時にも使いやすい。

「ハイブリッドズーム」として焦点距離を5倍にすることもできるが、これは中央切り抜きのクロップのようだ。単純なデジタルズームよりは画質が向上するが、画質の劣化自体はあるようだ。ただ、画面のズームボタンをタッチすれば1倍、3倍、5倍と切り替わるので、より簡単に使える。

ワイド側のメインカメラは4,000万画素、テレ側は800万画素の1/1.7インチセンサーを搭載。モノクロは2,000万画素のセンサーだ。

設定で選べる解像度は40MP、10MP、7MP(1:1)、7MP(18:9)の4種類で、テレ側のレンズは10MP以下の解像度でないと使えない。40MPを使えるのはメインカメラのみで、テレ側が800万画素しかないからだ。

ただ、その割にデフォルトの解像度は10MP、つまり1,000万画素。これはモノクロカメラとの組み合わせによる解像度だろう。40MPの場合はモノクロカメラとの組み合わせをしていない印象がある。

画質面で比較しても、40MPの方が劣っているからだ。晴天下で画面内に細かい模様が多い被写体を撮影する場合には有効だろうが、普段は10MPで撮影するのが最もよさそうだ。