知らない場所に出かけるとき、地図は欠かせない。かつては地図といえば紙だったが、今は完全にウェブの地図サービスに取って代わられた。検索が簡単で、表示倍率も自由自在。いつも最新情報にアップデートされているとなれば、紙の地図に勝ち目はない。
そして、近年の地図サービスは単に目的地を探すツールではなくなっている。ルート検索など地図を見るときに派生するニーズを貪欲に取り込み、驚くほど機能性を増している。
さらに見逃せないのが、スマホ版アプリの存在だ。いつも持ち歩くスマホに地図が入っているのは至極便利。地図サービスによっては、パソコン用サービスをしのぐ情報を提供しているケースもある。
数ある地図サービスのなかで定番といえるのが、「Googleマップ」だ。基本的な機能をすべて搭載し、さらに地形、ストリートビューといったほかのサービスにはない表示機能を備えている(図1)。
Googleマップは抜群の機能性図1 Googleマップはサイトの情報量、機能性ともに抜群だ。スポット検索では、混雑状況、口コミ、写真などが表示され、ルート検索では電車だけでなく、自動車や自転車のルートも表示される。スマホ版Googleマップでも、パソコン版とほぼ同じ機能が使える[画像のクリックで拡大表示]アプリ版も断トツの強さだ。地図アプリの利用経験を調べた調査によると、Googleマップの利用経験率は9割近くに達し、ほかのサービスを圧倒している(図2)。この利用率がGoogleマップの魅力を増している。ユーザーが地図サービスに投稿する写真や口コミの数がほかと比べて段違いに多く、情報が豊富だからだ。
利用率が断トツのGoogleマップをYahoo!MAPとNAVITIMEが追う図2 地図アプリの利用経験率は、Googleマップが断トツで、9割近くを占める。これをYahoo!MAP(パソコン版はYahoo!地図)、NAVITIMEが追いかけるという構図だ[画像のクリックで拡大表示]地図サービスでGoogleマップに次ぐ存在感を示しているのが、「Yahoo!地図」(図3)。姉妹サイトの「Yahoo!天気・災害」などでも有益な情報を提供し、総合力が高い。
Yahoo!地図は総合力で勝負図3 Yahoo!地図も情報は豊富。スマホアプリは「Yahoo!MAP」のほか、乗り換えに特化した「Yahoo!乗換案内」が便利だ。姉妹サイトの「Yahoo!天気・災害」には命を守るための災害情報も多い[画像のクリックで拡大表示]「NAVITIME(ナビタイム)」は、経路検索に強い(図4)。アプリ版では終電後のルート検索ができたり、バス専用のアプリを提供したりと、ルート検索の強化に余念がない。各地図サービスの特徴を図5にまとめた。
NAVITIMEはルート検索に強み図4 NAVITIMEはルート検索に強く、アプリ版では終電後検索などもできる。ただし、地点間のルートを検索する「トータルナビ」などは、プレミアムコース(決済方法によって月330~440円)向けの限定サービスだ[画像のクリックで拡大表示]3大地図サービスの特徴図5 それぞれの地図サービスの特徴をまとめた。地図の種類、および重ねて表示できる情報はどれも充実している。Yahoo!は、無料で利用できるYahoo!カーナビにも注目だ[画像のクリックで拡大表示]次ページ この特集では、通勤、旅行、健康増進などのテーマご...