au初のスマートフォン「E30HT」。初期のスマートフォンはビジネス用途だったため、カラーはブラックが多かった
ITmedia Mobile 20周年を記念し、大手キャリアが取り扱ってきた端末を振り返る企画。ドコモのスマートフォンに続き、今回はauのスマートフォンを取り上げる。【画像】au初のAndroidスマートフォン
「au初 スマートフォン」などのキーワードで検索をすると、ITmedia Mobileの記事「au初のスマートフォン『E30HT』、5月1日発売――個人向けにも販売」がヒットする。2009年4月27日に公開された記事だ。 E30HTは台湾HTC製の端末で、OSにはWindows Mobile 6.1 Professional Editionを採用。ディスプレイは約2.8型VGA(480×640ピクセル)液晶で、下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsの通信ができるとある。法人向け端末だったが、通常のau端末と同じく、auショップなどで購入できた。 当時、ソフトバンクは唯一の取り扱いキャリアとしてiPhoneを猛プッシュし、ドコモは既にAndroidスマホを取り扱っていた。それらに比べるとauはスマホに関しては出遅れていた。それは当時常務だった高橋誠氏も認めている。auが採用していた通信規格CDMA 2000への対応に時間がかかったことなどが出遅れの要因だった。 auのスマホ専用ブランド「ISシリーズ」の端末が発表されたのは2010年3月。Android搭載スマートブック「IS01」とWindows Phoneの「IS02」の2機種が同時に発表された。ただし、IS01はノートPCをグッと小さくしたようなキーボード付きのスマート“ブック”。また、IS02はE30HTに次ぐWindows phoneだ。 現在のようなAndroidスマホは、2010年11月に発売されたシャープ製の「IS03」からだ。3.5型(640×960ピクセル)のタッチパネルを搭載し、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信、キャリアメール(@ezweb.ne.jp)といった日本の定番機能に対応し、“メインで使えるスマートフォン”として市場に投入された。KDDIはIS03の発表時に「Android au」というキーワードを掲げ、反転攻勢を目指していた。 ちなみに、「IS04」は「REGZA Phone」であり、「IS05」はシャープ製の小型Androidスマホ、「IS06」は「SIRIUSα」で韓国Pantech製だった。