3万円切りでAI対応ダブルレンズカメラ搭載のファーウェイ「nova lite 3」

3万円切りでAI対応ダブルレンズカメラ搭載のファーウェイ「nova lite 3」

  • 沿って huawei
  • 27/04/2022

ちょうど1年前の2018年3月16日に前モデルに相当するHuawei「nova lite 2」の記事を掲載しているが、まだ読んでいない読者の方は、できれば今回の記事を読む前にご覧いただきたい。

まず、掲載している写真のルックスが懐かしいレトロな感じだ。ノッチがどうのという前のクラシックタイプで、パネルも小さい。加えてダブルレンズでアパーチャ対応だが、AIというキーワードはどこにもなく、写りも色が薄めで平凡な写りだった。

「たった1年でこれだけ進化するのか」と思ってしまうのが、今回ご紹介するHUAWEI「nova lite 3」だ。マイナス要素があるとすれば、25,980円前後だった価格が26,880円と気持ち高くなった程度だろうか。おもな仕様は以下のとおり。

HUAWEI「nova lite 3」の仕様
SoCHUAWEI Kirin 710 オクタコア(2.2GHz A73×4+1.7GHz A53×4)
メモリ3GB
ストレージ32GB
OSAndroid 9+EMUI 9.0.1
ディスプレイ約6.21型2,340×1,080ドット、しずく型ノッチ、画面占有率89%
ネットワークIEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.2
SIMnanoSIMカードカードスロット×2(DSDV、デュアルVoLTE対応/auVoLTE)
GSM850/900/1800/1,900MHz
WCDMABand 1/2/5/6/8/19
FDD-LTEBand 1/2/3/8/17/18/19
TD-LTEBand 41
インターフェイスMicro USB 2.0、microSDXCカード(SIM2と排他/最大512GB)、3.5mmイヤホンジャック
センサー加速度、コンパス、環境光、近接、指紋認証、GPS、GLONASS、AGPS
前面カメラ1,600万画素
背面カメラf/1.8 1,300万画素+200万画素(深度測定用)
サイズ/重量約73.4×155.2×7.95mm/約160g
バッテリ約3,400mAh
カラーバリエーションオーロラブルー、コーラルレッド、ミッドナイトブラック
税別店頭予想価格26,880円

SoCはHUAWEI Kirin 710で、オクタコア(2.2GHz A73×4+1.7GHz A53×4)の構成となる。前モデルのKirin 659と比較して、シングルコアで75%以上、マルチコアで68%以上の性能を謳っている。ただしNPUは搭載しておらず、AI系の処理はCPUで行なっている。

メモリは3GB、ストレージは32GBと変わらず。OSはAndroid 9+EMUI 9.0.1。旧モデルはEMUI 8.0(Android 8.0ベース)だったので、新しくなっている。

ディスプレイは約6.21型2,340×1,080ドット(19.5:9)。5.65型2,160×1,080ドット(18:9)からなので結構なスケールアップ。加えてしずく型ノッチを採用し、画面占有率89%。デザイン的にもご覧のように今風だ。

DSDV、デュアルVoLTE(auVoLTE含む)対応のnanoSIMカードカードスロットは2つあり、対応バンドは表のとおり。なお、auVoLTE対応は今後のソフトウェア更新によるとのこと。

ネットワークは、先のnanoSIMに加え、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.2。Bluetoothのコーデックは、設定/開発者向けオプションで調べたところ、SBC/AAC/aptX(HD)/HWAに対応しているようだ(aptX HDは接続を確認)。

インターフェイスは、Micro USB、microSDXCカード、3.5mmイヤフォンジャック。microSDカードはSIM2との排他で最大512GB。センサーは加速度、コンパス、環境光、近接、指紋認証、GPS、GLONASS、AGPSを搭載。ただしNFCはない。USBがType-CではなくMicroなのが、唯一今風らしくないところか。

3万円切りでAI対応ダブルレンズカメラ搭載のファーウェイ「nova lite 3」

カメラは前面1,600万画素、背面f/1.8 1,300万画素+200万画素(深度測定用)。一番の違いは前面カメラが倍の画素数になり、これによって自撮りが強くなった上、前面/背面共にAI対応になったことだ。誰でもより簡単に綺麗な写真が撮れるようになる。

サイズは約73.4×155.2×7.95mm(幅×奥行き×高さ)、重量が約160g。約3,400mAhのバッテリを内蔵し、カラーバリエーションはオーロラブルー、コーラルレッド、ミッドナイトブラックの3色。税別店頭予想価格は26,880円。前モデルと比較して気持ち高くなったものの、これだけ違えば納得か。

前面。パネル中央上にしずく型のノッチを設け前面カメラを配置している。写真からは分からないが、充電中などを示すステータスLEDは下中央より少し左寄りにある背面。色はオーロラブルー。左上に背面カメラ。下側がカラーセンサー。中央少し上に指紋センサー左/下。左側面には何もなく、下側面に3.5mmイヤホンジャック、USB2.0(Micro-B)、モノラルスピーカー右/上。上側面にnanoSIM/microSDXCカードスロット。右側面に音量±ボタンと電源ボタンnanoSIMスロット付近。奥側がSIM1、手前がnanoSIM(SIM2)/microSDXCカード付属品。ケース、イヤホン、イジェクトピン、USB式ACアダプタ(約4.7×3.7×2.2cm/47g/5V2A)、USBケーブル重量は実測で161giPhone Xとの比較。パネルサイズ分だけ高く少し幅もある。厚みは若干厚いもののほぼ同じ。明るさは目測だが最大でiPhone Xの半分ほど

筐体は3D湾曲デザインでメタリック。今風なデザインだ。サイズ約73.4×155.2×7.95mm(同)、重量約160gなので、持った時のバランスもなかなかいい。

前面は、パネル中央上にしずく型のノッチ。写真からは分からないが、充電中などを示すステータスLED(緑色)は下中央より少し左寄りにある。また標準で画面保護フィルムが貼られており、今回は物撮りも含めてそのまま試用している。

背面は色がオーロラブルー。左上に背面カメラ。下側がカラーセンサーだ。中央少し上に指紋センサーがある。

左側面にはなにもなく、下側面に3.5mmイヤフォンンジャック、USB、モノラルスピーカー。上側面にnanoSIM/microSDXCカードスロット。右側面に音量±ボタンと電源ボタンを配置。nanoSIMスロットは奥側がSIM1、手前がnanoSIM(SIM2)/microSDXCカード。

付属品は、ソフトケース、イヤフォン、イジェクトピン、USB式ACアダプタ(約47×37×22mm/47g/5V2A)、USBケーブル。

ディスプレイは、約6.21型2,340×1,080ドット。しずく型ノッチを採用し画面占有率89%。昨今、狭額縁が流行っているが、この程度がちょうどよく、さらに占有率が上がると、持った指に画面が被り、逆に見えづらくなる(これを防ぐためにケースに入れるなど本末転倒)。

発色は、本機だけ見てると気にならないが、iPhone Xなどのハイエンド機と比較すると、少し色が薄めでコントラストも浅めだろうか(おそらく保護フィルムを外せば少し良くなる)。最大輝度も十分明るいものの、iPhone Xと比較すると、目視で半分ほどとなる。とはいえ、価格を考えれば十分以上の品質だ。

また「視力保護モード」、いわゆるブルーライトカットも搭載している。オンにすると色温度を寒色から暖色まで調整できるものの、いずれにしてもかなり黄色い。

ノイズや振動はもちろん皆無。発熱も映像を長時間連続再生すると少し暖かくなるが、許容範囲だ。サウンドはモノラルなのは残念だが、低音もそこそこ出ており、またボーカルが前に出る。加えてパワーがあり出力50%でもうるさいほど。ただし、最大だと少し歪み気味だ。イヤホン出力は、ピラミッド型のバランスでパワーもある。ただ、全般的に少し粗目だろうか。

サウンド関連で面白いのは、同一セグメントのWi-Fi上にあるスマートフォン最大8台で音楽をシンクロして再生できる「HUAWEI Party mode」にも対応していること。各端末の位置を指定することで、サラウンド効果も得られるという。

全体的に、税込でも3万円を切るというのが、後述するカメラも含めて信じがたいレベルに仕上がっている。ハイエンドと比較するとそれなりにアラは目立つが、コストパフォーマンスはかなり高い。