ファーウェイ・ジャパンは、SIMロックフリーのAndroidスマートフォンの最新モデル「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」「HUAWEI P10 lite」の3機種を日本で6月9日に発売する。価格は「P10」が6万5800円(税抜、以下同)、「P10 Plus」が7万2800円。「P10 lite」は2万9980円。
「P10」「P10 Plus」の2機種は、2月末にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2017」に合わせて発表されたAndroidスマートフォンのフラッグシップモデル。バルセロナでのインタビュー取材では2機種の日本市場への投入と、「P10 lite」の存在にも言及されていた。
「P10」シリーズは外観デザインを一新し、カラーラインナップには新たにPANTONEとコラボレーションしたカラーを加えているのが特徴になっている。さまざまな機能を兼ね備えた指紋センサーが前面に移動しているのも従来モデルとの大きな違い。
「P10」と「P10 Plus」ライカと協業し好評のダブルレンズカメラは、「P10 Plus」には従来よりもグレードの高いレンズ「ズミルックス」(SUMMILUX-H)を搭載する。またインカメラもライカと協業、セルフィーでも背景をボカすなどの処理が可能になっている。カメラアプリのユーザーインターフェースもライカが監修する。
メインカメラの構成は、1200万画素のカラーセンサーと2000万画素のモノクロセンサーの2つ。光学手ブレ補正、2色のフラッシュ、ハイブリッドズームに対応。オートフォーカスは、像面位相差、コントラスト、レーザー、デプスAFの4種類に対応する「4in1ハイブリッドフォーカス」になっている。
メインカメラのレンズの明るさは、「P10」(ズマリット、SUMMARIT-H)がF2.2、「P10 Plus」(ズミルックス、SUMMILUX-H)はF1.8。
インカメラもライカと協業。800万画素でF1.9のレンズが搭載される。
カメラアプリには「Leicaスタイル」を謳う「ポートレートモード」を搭載しているのが特徴。ダブルレンズによる深度計算でボケ味を最適にコントロールするほか、190点で顔の特徴点を認識し、鼻梁の正確な認識やダイナミックな照明効果などを生み出す「3D顔面認識」機能を搭載。美肌効果も搭載され、従来から搭載されていた機能をブラッシュアップする形で、ナチュラルでプロフェッショナルな効果を適用できるとする。
また、モノクロモードでは、2000万画素のモノクロセンサーのみを使用して、精緻なディテールの写真を撮影できる。
前面に搭載された指紋センサーは、指紋認証機能に加えて、タップ、長押し、スワイプによるナビゲーション操作が可能になっている。
チップセットは「Kirin 960」。メモリ(RAM)は4GBで、機械学習などにより頻繁に使うアプリの起動を高速化し、ずっと快適な使用感を維持できるとする。
ストレージは64GB。最大256GBのmicroSDXCカードを利用できる。
通信速度は下り最大262.5Mbps、上り最大50Mbps。対応バンドはFDD-LTEがバンド1/2/3/4/5/7/8/9/12/17/19/20/26/28/29、TDD-LTEがバンド38/39/40/41。3波のキャリアアグリゲーションに対応する。W-CDMAはバンド1/2/4/5/6/8/19。GSMは850/900/1800/1900MHz。
LTEで4×4 MIMOをサポート。SIMカードを2枚装着でき、DSDS(デュアルSIM、デュアル待受)に対応する。2枚目のSIMカードはmicroSDカードとの排他利用で、W-CDMAかGSMの音声通話のみに対応する。
OSはAndroid 7.0。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac。外部端子はUSB Type-C。NFC、Bluetooth 4.2、GPS/A-GPS/Glonass/Beidou/Galileoをサポートする。生活防水(IPX3)に対応している。
「P10 Plus」には、赤外線リモコン機能とステレオスピーカーが搭載される。
「P10」のディスプレイはが5.1インチ、1920×1080ドットのIPS液晶。バッテリー容量は3200mAh。大きさは約69.3×145.3×6.98mm、重さは約145g。ボディカラーはダズリングブルー、プレステージゴールド、ミスティックシルバー、グラファイトブラックの4色。
「P10 Plus」のディスプレイは5.5インチ、2560×1440ドットのIPS液晶。バッテリー容量は3750mAh。大きさは約74.2×153.5×6.98mmで、重さは約165g。ボディカラーはグリーナリー。ダズリングゴールドの2色。