華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は2020年6月2日、Androidタブレット「HUAWEI MatePad」シリーズの新製品を発表した。同年6月12日より順次販売を開始する。
ファーウェイが「MatePad」シリーズのタブレットを発表(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]発表したのはフラッグシップモデルの「MatePad Pro」、メーンストリームモデルの「MatePad」、コンパクトモデルの「MatePad T8」の3機種。いずれもファーウェイのモバイルサービス(HMS)対応モデルで、米グーグル(Google)のモバイルサービスを搭載しない。
MatePadシリーズとして最上位の「MatePad Pro」は、別売のキーボードやペンを組み合わせることで、クリエイティブ用途に向いたフラッグシップモデルと位置付ける。
HUAWEI MatePad Pro(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]画面サイズは約10.8型。ベゼル幅を4.9mmにすることで、画面占有率を90%に高めた。画面に手の一部が触れたときの誤操作を防ぐパームリジェクション機能を備える。フロントカメラは画面内に設けたパンチホールに搭載した。
狭額縁設計を実現(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]プロセッサーは同社のフラッグシップスマートフォンと同じ「Kirin 990」を搭載。メモリーは6GB、ストレージは128GBで、最大256GBの「NMカード」による拡張にも対応する。
バッテリー容量は7250mAhで、ローカル動画再生は最大12時間、Webの閲覧は最大11.5時間の動作が可能だ。ファーウェイによればタブレットとして初めて15Wのワイヤレス充電に対応する。スマートフォンなどに給電する7.5Wのワイヤレス給電機能にも対応する。
マルチタスク機能では、1つのアプリを2つのウインドウに分けて使える「アプリマルチプライヤー」や、2つのウインドウで別々のアプリを開く機能に対応する。ファーウェイのスマートフォンと連携し、スマートフォンの写真をタブレット画面に表示する機能にも対応する。
MatePad Proの市場想定売価は5万9800円(税別)。2020年6月12日に発売する。海外では5G通信に対応したモデルを発表しているが、国内向けはWi-Fiモデルのみだ。
HUAWEI MatePad Proの主な仕様(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]別売のアクセサリーとしてペンとキーボードを用意した。4096段階の筆圧検知に対応したペン「HUAWEI M-Pencil」はタブレット上部にマグネットで取り付けることでペアリングと充電ができる。市場想定売価は9990円だ。
別売のキーボードである「HUAWEI スマートワイヤレスキーボード」は1.3mmのキーストロークを備える。国内向けモデルのキー配列は英語配列となる。市場想定売価は1万4900円だ。
メーンストリームモデルと位置付ける「MatePad」は、約10.4型のディスプレーを搭載。Wi-Fiモデルに加えてLTEモデルもラインアップする。プロセッサーにはミドルクラスの「Kirin 810」を、メモリーは3GB、ストレージは32GBを搭載する。
HUAWEI MatePad(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]バッテリー容量は7250mAhで、最大12時間のローカル動画再生に対応。別売のペン「HUAWEI M-Pencil」を有線ケーブルで接続することにより利用できる。
HUAWEI MatePadの主な仕様(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]MatePadの市場想定売価はWi-Fiモデルが2万9800円、LTEモデルが3万6182円(いずれも税別)。2020年6月12日に発売する。
エントリーモデルの「MatePad T8」は、狭額縁設計により従来の7型タブレットのサイズに8型画面を搭載。プロセッサーは台湾メディアテック(MediaTek)のMT8768、メモリーは2GB、ストレージは16GBで、最大512GBのmicroSDに対応する。バッテリー容量は5100mAhで、最大12時間のローカルビデオ再生が可能だ。
HUAWEI MatePad T8(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]MatePad T8の主な仕様(出所:ファーウェイ・ジャパン)[画像のクリックで拡大表示]MatePad T8の市場想定売価は1万3900円(税別)で、2020年7月初旬に発売する。
MatePadシリーズのOSは、Android 10ベースの「EMUI 10」を搭載する。ファーウェイのモバイルサービス(HMS)に対応したモデルとして、Google Playストアではなく、ファーウェイが運営する「HUAWEI AppGallery」からアプリを入手できる。オフィス互換アプリとしては「WPS Office」を搭載するほか、AppGalleryから「Microsoft Office」をインストールできるという。
国内ではビックカメラやヨドバシカメラの各店舗のほか、家電量販店やファーウェイのECサイトを通して販売する。今回発表したHMS搭載モデルに加え、グーグルのモバイルサービス(GMS)を搭載した従来モデルについても、当面は併売していく予定としている。