様々なメーカーから、様々なモデルが発売されているSIMフリースマホ。格安SIMで運用したい、キャリアSIMを挿して使いたいなど、人によって目的が違うかと思うが、これほどラインナップが多いとどれを選んだらいいのか迷ってしまう。
「オススメのSIMフリースマホ教えろ!」というオーダーが編集部から降りてきたので、ここ最近いろんなスマホを触ったスピーディー末岡が、夏のボーナス(ボーナスじゃなくてもいいけど)で、購入すべきSIMフリースマホをピックアップしたい。
筆者はスペック至上主義者なので、SIMフリーといえどもスペックの高さは大事。それと同時に、キャリアからのサポートが受けられないSIMフリースマホだからこそ、値段も大事。このアンビバレンツな状態を解決してくれるのがコレだ!
ファーウェイ「HUAWEI P9」
である。発売されたばかりだが、購入したという人も筆者のまわりに多い。なぜこの端末がいいのか、SNSなどでよく見かける記事のようにいくつかの理由を挙げてみた。
スペックが気になって仕方がない筆者ではあるが、HUAWEI P9は大満足。SIMフリースマホは昔、格安スマホなんて呼ばれていて、安かろうという印象もあった。しかし、安いからスペックが低いのは許して! という時代は終わったのである。
最近、指紋認証がないスマホは使いたくないくらい慣れてしまったので、SIMフリースマホで指紋認証付きはうれしい
下のスペック表を眺めてみてほしい。ディスプレーは5.2型のフルHD、CPUはファーウェイ製Kirin 955のオクタコア。メモリー3GBの内蔵ストレージが32GBで、外部ストレージは128GBまで対応する。そう、もうハイエンドレベルのスペックなのだ。
ディスプレーも発色が綺麗でかなりビビッド。ゲームもグリグリ動くし(ただし、3D系のゲームは発熱しやすい)、SNSも動画ストリーミングもなんら問題ない。タッチパネルの指の追従性も申し分ナシ。
すでにこれだけで買ってもいいレベルだ。
筆者は「スペック良ければすべて良し」なので、デザインはとくにこだわりがない。周りがカッコ悪いと言おうがダサイと言おうが、知ったこっちゃないのである。が、そんな筆者から見ても斜めにカットされているデザインは美しい。
写真では分かりづらいが、端末の周囲が斜めにカットされており、その部分はシルバーになっている
また特筆すべきはその薄さと軽さだ。年々巨大化、重量化するスマホだが、HUAWEI P9はディスプレーサイズを5.2型とすることで幅70.9mmの持ちやすさ、6.95mmという薄さ、そして約144gという軽さを実現している。毎日持ち運ぶものだから、軽さはこだわりたい。
5.5型の端末が増えており、1画面内の情報量が多くて良い部分もあるのだが、手が小さい人には持ちにくいし片手操作もしづらい。かといって5型以下だと画面が小さいと感じてしまうようになってしまった。5.2型はそういう意味でベストサイズではなかろうか。両サイドが狭額縁デザインなので、ディスプレーサイズに対して、本体が小さく感じるのもいい。
この薄さ! しかし、メタル素材なのでパッキリ折れてしまいそうな不安感がない
スペックとデザインが良くて軽いときたら、買わない理由がないだろう。
カメラ機能はASCII.jpでもさんざんレビューされているので(関連記事)、あえて詳細なレビューはしないが、有名カメラブランドのライカとコラボしたレンズを採用しているのである。それもダブルで。
カメラの画素数はリアが1200万画素、インが800万画素と突出した性能ではない。だが、素早いAFや背景ボカシをすぐにできるワイドアパチャー機能など、素人でもプロ並みに撮影できる機能が満載なのだ。絵心がないうえに、カメラの腕もない筆者だが、適当にパシャパシャ撮った写真を見て「あれ、俺ってスゴくね?」と勘違いしてしまったほど。
このデュアルレンズが高画質の秘訣!
以下の写真は筆者がなんとなく撮影したもの。素人でも仕上がりはこのくらいになる。また、オート以外にマニュアルでも撮影できるが、その設定は一眼レフ顔負けだ。
スマホ選びにカメラ機能が重視するならば、買わない理由がないだろう。
※以下の写真は原寸で掲載しています。通信量にお気を付けください。
夜景を無造作に撮影した。さすがにアップにするとノイズが目立つが、拡大しなければ美しいまま
暗いながらもビルの頂上部分までハッキリ見える
MateBookの発表会にて。ズームを使うとさすがに厳しい(右)
必殺技、ワイドアパチャー! まあP9からの機能ではないが、P9でかなり完成された感がある。左の写真は絞りすぎてペンですらボケてしまった
スペックやカメラを見れば、そこそこの値段になるんだろうな、ということはわかると思う。キャリアのハイエンドモデルは一括で購入しようとすれば10万円近い金額だ。iPhoneも10万円を越えるラインナップもある。それなのに、5万9800円という値段は「超安い!」とは言えないが、全体的に見れば割安感すらある。
このスペックがこの値段で買えるHUAWEI P9。これで買わない理由は見つからない。
そして一番重要な「SIMフリーである」ということ。キャリアと契約しなくても、格安SIMでの運用ができるのだ。音声通話付きSIMで通常運用するもよし、データ専用SIMでネット専用&テザリングするもよし。しかも、対応周波数が多いので、日本以外でも現地SIMを使うことができる、と活躍の幅が広い。
これ1台に絞れば月の携帯代金を大幅に節約できるし、2台持ちでも格安SIMならあまり負担にならない。
いかがだろうか。もはや買わない理由を探すのが難しいと思うが、ここまで読んだ人は、すでにHUAWEI P9をポチっていることだろう。
ファーウェイ「HUAWEI P9」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.2型液晶 |
画面解像度 | 1920×1080ドット |
サイズ | 約70.9×145×6.95mm |
重量 | 約144g |
CPU | HUAWEI Kirin 9552.5GHz+1.8GHz(オクタコア) |
メモリー | 3GB |
ストレージ | 32GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
対応ネットワーク | LTE:1/2/3/4/5/7/12/17/19/20/26/28/38/39/40W-CDMA:1/2/4/6/5/8/194バンドGSM |
OS | Android 6.0(EMUI 4.1) |
カメラ画素数 | リア:1200万画素×2/イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 3000mAh |
SIM形状 | nanoSIM |
カラバリ | ミスティックシルバー、チタニウムグレー |
価格(税抜) | 5万9800円 |
ASCII.jp編集部所属。Androidユーザーのスピード狂。その名に恥じず速いものが大好きで、スマホはスペックからチェックするタイプ。ヘルメットを被っているのは、「俺はいつでも高速だから……」というよくわからない理由。
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