ファーウェイ・ジャパンの新型ノートPC「HUAWEI MateBook 13 2020」(以下、MateBook 13 2020)が発売されました。13型ディスプレイでコンパクトボディのシンプルなPCで、コストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。
MateBook 13 2020は、その名の通り「MateBook 13」シリーズの新製品です。ディスプレイのベゼル幅は約4.4mmと極細で、画面占有率は約88%。ほとんど全部が画面で覆われています。アスペクト比3:2の画面は可搬性にも貢献しており、フットプリントもコンパクト。本体サイズは約W286×D211×H14.9mm、重さは約1.3kgとなっており、昨今の超軽量ノートPCほどではありませんが、それほど苦労なく持ち歩ける本体です。
2K(2,160×1,440ドット)という高解像度と狭額縁による「フルビューディスプレイ」はは従来通りで、sRGB 100%の広色域やコントラスト比1000:1によって、写真や映像表示にも優れています。高解像度のため、Windowsのディスプレイ設定の表示スケールは推奨で150%です。仮に100%にしても4Kディスプレイほどの極小表示にはならないので、視力や見やすさで表示スケールを設定するといいでしょう。
スペック違いで2モデルがあります。第10世代Intel Core i5-10210Uモデルは、メモリが8GB、ストレージが512GB(PCIe SSD)、グラフィックスがCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620で、実勢価格は120,000円前後。第10世代Intel Core i7-10510Uモデルは、メモリが16GB、ストレージが512GB(PCIe SSD)、グラフィックスがNVIDIA GeForce MX250、実勢価格は160,000円前後です。
上位のCore i7モデルは、メモリ容量や外部GPUによって性能向上が図られています。バッテリー駆動時間は、Core i5モデルが約12.4時間、Core i7モデルは約13.1時間です。Core i7モデルは、重さが約1.32kgと少し重くなっています。
今回試用したのはCore i7モデルで、パフォーマンス重視ならこちらを選びたいところ。動画や画像の編集にも過不足ありません。Core i7モデルはメモリが16GBなのもポイント。8GBは今や最低ラインともいえ、16GBなら安心感が高くなります。
本体左右にはUSB Type-Cポートを搭載。左側はUSB 2.0で充電とデータ転送のみですが、右側はUSB 3.0でDisplay Portとデータ転送をサポートしています。さらに付属のMateDock 2をUSB Type-Cポートに接続すると、USB Type-A×1、USB Type-C×1、HDMI×1、VGA×1を拡張できます。
テレワークで重要なWebカメラは、極細の上部ベゼルに埋め込まれています。約100万画素とそれなりのスペックで、決して高画質ではありませんが、Web会議などでは問題ないでしょう。もちろんマイクとステレオスピーカーを装備しており、音質は良好です。
キーボード部右上には、電源ボタン一体型の指紋センサーを搭載。電源を入れると同時にWindows Helloによるサインインも行われるため、安全で扱いやすい仕様です。試用機のキーボードは英語配列でした。キー配列は一般的で、キーピッチも十分確保されています。薄型のキートップですが、このクラスのキーボードとしては特に問題ないタイプ感です。トラックパッドは横長のサイズで大型。反応もよく、動作は快適です。
最上段のファンクションキーは、Fnキーとの組み合わせで各種ショートカットが利用できます。画面の明るさやキーボードのバックライト、音量、無線LANのオンオフなどです。設定を行う「PC Manager」アプリから、Fnキーを押したときにショートカット、単独でファンクションキーとして動作するか、あるいはその逆かを設定できます。