米Zoom Video Communicationsは11月28日(現地時間)、オンラインビデオ会議ソフト「Zoom」のクライアントアプリの最新版v5.8.6を公開した。本バージョンは、もともとは11月22日にリリースされる予定だったもの。Windows版は現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。モバイル版(iOS/Android)もそれぞれのアプリストアで提供されている。
ミーティングにおける新機能として、参加者によるプレゼンテーションスライドの操作機能が追加された。従来はスライドを発表しているユーザーしかスライドを操作できないが、ほかの参加者も自由に操作可能にできる。
スライドの操作機能は、「Google スライド」、「PowerPoint」、「Keynote」のプレゼンテーションに対応し、管理者やユーザーは「Zoom」のWebサイトからアカウントレベル、グループレベル、またはユーザーレベルの設定画面から利用を有効化できる。たとえばユーザーレベルであれば、「Zoom」のWebサイトの設定画面にある[アカウント]-[ミーティングにて(基本)]画面の[スライド操作]オプションをONにすればよい。
ミーティングのホストが、参加者リストのメニューを利用して自分自身にスポットライトを当てられる機能も追加された。全てを1カ所で制御でき、他の参加者が利用できる既存のスポットライト機能と競合しないで利用できるという。
スマートギャラリーの機能も強化された。例えば、ミーティングの全ての参加者を、一緒にブレイクアウトルームに移動させることも可能。また、ミーティング中のチャットメッセージを、個々の参加者へではなく、ミーティングが行われているルームを対象に送信できる。
このほか、アプリの自動更新と自動更新頻度の設定、トルコ語とポーランド語のサポート、セキュリティの強化やマイナーなバグの修正などが行われている。