iOS 15のメモアプリでメモを開いたところ、「このメモは一部のデバイスに対応していません」という趣旨のメッセージが表示されたのですね? それは、そのメモに「タグ」または「メンション」が使われているからです。
ここでいうタグとは、シャープ記号に適当な語句を続けた「#○○○○」という形式の文字列(ハッシュタグ)です。基本的な使いかたはTwitterなどSNSと同じで、メモを分類したいときに利用します。本文の適当な位置に挿入すれば、同じジャンル/カテゴリのメモをまとめて表示したいときに役立ちます。
もうひとつの「メンション」は、特定の人物へ変更内容を直接通知する機能です。「@」を入力するとメモを共有中の人名がキーボード上部に候補として表示されるので、選択すると「○○さんがあなたについて言及」という通知がメンションに続けて書いた内容とともに相手へ送信されます。
「タグ」または「メンション」を含むメモをiOS 15のメモアプリで表示すると、これらの機能に対応しないシステム(iOS/iPadOS 14.5以前、macOS 11.3以前)を1台でも同じApple IDで利用している場合、「このメモは一部のデバイスに対応していません」と警告されます。
実際、タグまたはメンションが含まれたメモは、非対応システムのメモアプリには表示されません。該当のタグを削除/共有解除すると表示されるようになりますが、トラブルのもとになるため、メモをやり取りする可能性があるiPhone/iPadやMacを所有している場合は、最新システムへアップデートしたほうが無難です。