※週間リスキーはテクノロジーとサブカルチャーの交差点から「ずっと、やんちゃデジタル」な切り口で情報をお届けする、たいへんマニアックなコーナーとなっております。初見の方はご注意ください。
Galaxy Sシリーズの純正カバーはさまざまなものが出てきていますが、注目なのはこちらのキーボードカバー。「Galaxy Note 5」や「Galaxy S7 edge」など、ここ数年のモデル向けに必ず用意されてきた製品です。
「Galaxy S8」と「Galaxy S8+」にも、もちろん用意されていて、先日の韓国での端末販売初日にはキーボードカバーだけを先に買っちゃいました。
韓国でさっそく買ってきたキーボードカバー
このキーボードの動作を試したく、再びすぐにソウルへ! もちろんGalaxy S8にキーボードカバーを付け、サクサクと日本語を打ってみたいからです。
販売初日は試せる端末が無く、お店にある展示品は盗難防止用の端子とワイヤーが付いているのでケースをはめることができませんでした。
展示品は豊富、しかし、盗難防止端子がついていてカバーを試せない
実は、このキーボードカバーには筆者も泣かされて続けてきました。グローバル版や香港版、韓国版のGalaxy Sシリーズは日本語ロケールが入っており、日本語表示にもなります。キーボードカバーを付けると英語や中国語や韓国語の入力が可能です。
ところが、日本語は入力できないという、悲しい仕様になっているのです。そのあたりは、過去記事でその嘆きを感じてください。
筆者は携帯電話研究家という立場から、サムスン関係者に「キーボードカバーで日本語を!」と訴え続けてきました。Galaxy S8はこれまでのスマートフォンの常識を変える端末と、サムスンもかなりの意気込みで開発した製品です。今度こそキーボードカバーで日本語が打てるようになっているに違いありません!
頼むぞキーボードカバー
ということで、韓国版のGalaxy S8+を現地で準備。さっそくキーボードカバーを装着してみます。もちろん念のため、Galaxy S8+の言語は日本語に変更してあります。設定でNFCをオンにして、カバー部分を本体の背面に装着します。
キーボード装着前。この時点でドキドキしてしまう
そして、キーボードを装着。この一体感、いいですね。S8/S8+はディスプレーが縦長になったために、キーボードを付けても表示部分は広く、タッチパネルとして使い続けられます。
キーボードは韓国語版のためハングルの字母が印字されていますが、キーは押しやすく「BlackBerryレベル」とまではいかないものの、長文入力も問題なさそう。
キーボードを装着しても一体感は損なわれない
キーボードの拡大。キーのクリック感は悪くない
ここでいったんキーボードを外して設定画面からキーボード周りを確認。日本語が入力できる状況になっています。ここでキーボードを装着してみましょう。
キーボード未装着。日本語が入力可能な状態
キーボードを装着する
すると「日本語」の表示がグレーに。つ、つまり、やっぱりGalaxy S8+でもキーボードカバーを付けた状態で日本語は打てないということのようです(号泣)。
日本語の表示がグレー(選択不可)になってしまった
見にくいので拡大で。キーボード装着前後で、日本語が使えなくなっちゃうのです。
キーボード装着前
キーボード装着後
ほかのメーカーなら絶対に出さない、QWERTYキーボードカバーを今回も発売してくれたサムスン。しかし、日本語入力の夢はまたしても崩れ去ってしまいました。
もしかしたら、今後のファームウェアアップデートで日本語入力への対応が期待でいるかもしれません。しかし、それが実現するのか、あるいはいつになるのかはまったくわからないのです。
いまやフリック入力でも長文が打てる時代です。しかし、縦長ディスプレーが特徴的なGalaxy S8/S8+だけに、キーボードを付けてもディスプレー部分を有効利用できます。
日本語入力の夢はまだ捨てきれずに、今後は端末のアップデートをマメにチェックしていきたいと思います。
キーボードで日本語を打てる日は来るのだろうか?その日を我々は待ち続ける……