「白源(HackGen)」は、プログラミング向け英文フォント「Hack」と「源ノ角ゴシック」派生の日本語フォント「源柔ゴシック」を合成したプログラミング向けフォント。「GitHub」のプロジェクトページからダウンロードできる。
「Hack」は、太めの線ではっきりと描かれた文字が特徴のゴシック体。大文字の「I」・小文字の「l」・数字の「1」や、大文字の「O」・数字の「0」などが判別しやすいよう、アクセントが強調されていたり、数字の「0」に点が付加されるなどの工夫がされている。
一方「源柔ゴシック」は、「源ノ角ゴシック」を丸ゴシック化した日本語フォント。オフィスソフトなどで使いやすいように行間などを改良してあるほか、足りない文字を「 M+ OUTLINE FONTS」で補完。漢字は第四水準漢字まで収録している。
「白源」では、主にASCIIコードの英数字記号を「Hack」ベースの字体、その他のかな文字・漢字・記号類を「源柔ゴシック」ベースの字体を使用している。また、半角:全角の文字幅比率は1:2になっており、全角スペースに独自のグリフを割り当てて可視化。さらに、長音記号「ー」と漢数字の1「一」を判別しやすいようにアクセントが強調されているほか、濁点と半濁点を大きくして表示サイズが小さくても区別しやすくなっている。
「白源」のアーカイブには通常版の「HackGen-Regular.ttf」のほか、「HackGenConsole-Regular.ttf」、「HackGen35-Regular.ttf」、「HackGen35Console-Regular.ttf」、および各フォントの太字版、合計8種類が収録されている。好みと利用シーンに応じて使い分けが可能だ。各バリエーションの違いは以下の通り。
ライセンスは「SIL Open Font License 1.1」。比較的縛りが緩く、個人利用・商用にかかわらず無償で、Webサイトに埋め込むだけでなく、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むこともできる。