ITと経営の融合でビジネスの課題を解決する
ビジネス+ITとは?
ログイン
メルマガ登録
事業拡大
日立、米首都近郊に鉄道工場=83億円投資
2022/03/21
米調査会社ニールセン、PE連合の買収案を拒否
2022/03/21
サウジアラムコ、設備投資拡大へ 21年利益が2倍以上に増加
2022/03/21
営業戦略
さらば!「うざい」モバイル広告、事例でわかる消費者に“刺さる”タイミングとは
2022/03/10
東京電力が挑んだ「顧客体験向上」、“倍の効率”で満足度130%増を実現した方法とは
2022/03/09
『セールス・イズ』著者が語る、成果に直結する「営業DX」の進め方
2022/03/04
コスト削減
このままでは危険な「SAP 2027年問題」、移行期間とコストを“半減”させる方法とは?
スペシャル
2022/03/16
どうしても残る紙の書類、テレワークの足かせに……一気に電子化する方法はあるか?
2022/03/16
悩み付きまとう「タクシーの領収書」問題、関係者全員の煩わしさを解消する方法
2022/02/09
組織改革
業務改善プロが語るDX阻む「企業風土」、考えなしのツール導入は悪習慣を生むだけ?
スペシャル
2022/03/18
アクトグループが約20の口座情報を一元管理し、業務時間を「1/3」に短縮した方法
2022/03/18
オフィスとリモート、どちらも働きやすい“デジタルな職場”の作り方
2022/03/16
生産・製造
ウォルマート・ZARA・ユニクロは何が凄い? 小売業の「物流」が超重要と言えるワケ
2022/02/21
なぜダイキン工業は世界トップシェアになれたのか? インバータエアコン開発の裏側
2022/02/15
コロナで乗客数激減のJR東日本……苦肉の策「ダイヤ改正」は効果があるのか?
2022/02/01
危機管理
原油「1バレル=100ドル越え」が続くと日本はどれだけヤバいのか
2022/03/18
サイバー攻撃の変遷、あの頃どう対策してた?「WinMX時代の情報漏えい」「WannaCry」
2022/03/17
ロシア制裁手段「SWIFT排除」の影響力とは? なぜ金融の「核兵器」と呼ばれるのか
2022/03/09
コンプライアンス
専門家に聞く「サステナブル商品」ヒットの理由、背後にある消費者マインドの変化とは
2021/12/24
ロレアルが推進する「本気のSDGs」、すでにほぼ全設備でカーボンニュートラル達成
2021/09/28
アップルの「児童ポルノ検出技術」計画が延期、なぜ全米から批判されたのか
2021/09/07
省エネ・環境対応
ロシア産原油禁輸に踏み切った米国の勝算は? シェール採掘もすぐにはできない事情
2022/03/11
【独占掲載】110社へのサステナビリティ調査で見えた3つのポイント
2022/01/27
味の素も取り組む、人・環境・利益のトリプルボトムラインとパーパス経営の関係
2021/11/19
業種・規模別
建設業は「残業」常態化から抜け出せるか? DX進む一方で顕在化する構造的問題
2022/03/18
迫る「建設業の2024年問題」、上がらない職人の給与・加速する人手不足…解決の糸口は?
2022/03/16
オードリー・タン氏がDXで重視した「たった1つの技術」
2022/03/16
IT戦略
オードリー・タン氏が日本人のために「デジタルとITはまったく別物」と語る理由
2022/03/09
なぜ「医療デジタル化」が遅れるのか? 1万2000人調査が示す日本の課題と解決策とは
2022/03/07
経費精算のマイナーチェンジで「120時間の業務短縮」を実現できた理由
2022/03/07
基幹系
担当者の半数以上がストレス、データ分析“前”の業務はどうすれば効率化できる?
スペシャル
2022/03/09
2年の猶予が設けられた「改正電子帳簿保存法」に、なぜ“今すぐ対応”すべきなのか
2022/02/08
「現場も喜ぶデータ連携」のコツは? プログラミングなしで“自動化”を推進する方法
2022/01/24
情報系
Twitterのつぶやきなど、顧客の「定性データ」からどうやって“気付き”を得るか?
スペシャル
2022/03/18
問い合わせ数65%減。再チャレンジで大成功!モバオクの「AIチャットボット」活用術
2022/03/11
リタゲ終焉、ポストCookie時代に求められる「顧客データ」を活用した広告配信とは?
2022/02/02
運用管理
Windows 11にアップグレードする前に備えるべき、たった1つのこと
2022/03/17
ランサムウェアが依然1位、サプライチェーン攻撃の増加、サイバー脅威の最新動向
2022/03/11
「サーバの消費電力」がAI・機械学習の足を引っ張る? 高性能ならではの苦しみとは
2022/03/08
セキュリティ
多すぎるアラート・誤検知はもう嫌だ、「シンプルに賢く守る」次世代エンドポイント防御
スペシャル
2022/03/11
覇権争いで“スパイ”活発化、「国家支援」サイバー攻撃のヤバすぎる深層
2022/03/11
感染したら成す術なし?バックアップデータにも「ゼロトラスト」の考えが必要な理由
2022/03/07
ネットワーク
IoT投資の世界市場調査(後編)、気になる1位は? 投資基準は結局「コスト」?
2022/01/26
IoT投資の世界市場調査(前編)、用途別トップ10は?成功事例と併せて解説
2022/01/25
2022年のIoT市場で注目の6大トレンド、42%が積極投資に意欲も企業間格差拡大のワケ
2021/12/23
モバイル
テレワークで負荷増のデバイスセキュリティ、もっと柔軟で効率的な方法はないのか
スペシャル
2021/04/02
テレワーク最大の懸念…“セキュリティ確保”がそう簡単ではない理由
2020/08/28
IEEE802.11ax(Wi-Fi 6)とは何か? 5つのメリットで理解する最新無線LAN規格の詳細
2020/06/03
ハードウェア
パナやホンダら8社で協会も発足、配送ロボットの普及本格化と今後の課題
2022/03/03
ストレージの第一人者が語るデータシェアの可能性、東北で芽吹くスーパーシティとは?
2022/02/09
「知能化ロボット」と「データドリブン」が倉庫と工場を変える
2022/02/03
開発
RPAを導入したのに「成果が出ない」? 失敗企業の共通点
スペシャル
2022/03/04
CI/CDとは何かをわかりやすく図解、具体的なツールや取り組み方とともに紹介する
2022/03/01
ローコード/ノーコード開発市場が24.3%の大幅増、2023年度には1,000億円規模に
2022/02/18
メルマガ登録
ビジネス+ITとは?
関連ジャンル
いつでも、どこでも、誰でも、何でもがデジタル化されネットワーク化される「ユビキタス社会」では、ITの導入と利用が企業、家計、政府の3主体それぞれに独立したものではなく、緊密に相互関係化していく。その中で、利用者が端末や媒体を自由に選択するため、旧来の垣根を越えた事業展開が促されている。また、PCはもちろん、スマートフォンやタブレットなどへのセキュリティ対策の費用増大が生産性パラドックスを再来させるなど、新たな課題も生まれている。
九州大学大学院 経済学研究院 教授 篠崎彰彦
九州大学大学院 経済学研究院 教授 篠崎彰彦
九州大学大学院 経済学研究院 教授九州大学経済学部卒業。九州大学博士(経済学)1984年日本開発銀行入行。ニューヨーク駐在員、国際部調査役等を経て、1999年九州大学助教授、2004年教授就任。この間、経済企画庁調査局、ハーバード大学イェンチン研究所にて情報経済や企業投資分析に従事。情報化に関する審議会などの委員も数多く務めている。■研究室のホームページはこちら■
インフォメーション・エコノミー: 情報化する経済社会の全体像・著者:篠崎 彰彦・定価:2,600円 (税抜)・ページ数: 285ページ・出版社: エヌティティ出版・ISBN:978-4757123335・発売日:2014年3月25日これまでの連載一覧▲ 閉じる▼ すべて表示
前回みたように、インターネットとパソコンが牽引役となって企業部門にITの普及が「偏在」(かたよって分布)した1990年代とは異なり、2000年代以降は、家計部門や政府部門を含めた全経済主体に情報技術が「遍在」(まんべんなく分布)する時代を迎えた。 ちょうどその立ち上がり期にあたる2000年代序盤の日本では、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、薄型テレビなどのデジタル情報家電や、音声だけでなく電子メールや画像にも対応できる多機能な携帯電話の普及が新しいタイプの情報化として注目されはじめた。身の回りに存在するあらゆるものがデジタル化され、かつ、ネットワーク化されるという「ユビキタス」社会への関心の高まりである。 ユビキタス(ubiquitous)とは、「どこにでも存在(=遍在)する」という意味のラテン語で、「コンピュータによる接続と情報処理が至るところで可能になること」を提唱した米国ゼロックス社パロアルト研究所のMark Weiserが、それを“ubiquitous computing”と称したのがIT分野での始まりとされる(注1)。超小型のコンピュータ(情報処理ICチップ)があらゆるものに組み込まれ、ブロードバンドとモバイルの環境下で「いつでも、どこでも、誰でも、何でも」がネットワーク化される社会を意味する概念だ。ユビキタス社会とは、ITの影響力が企業部門から家計部門や政府部門に「とってかわる」社会ではない。企業部門に「加えて」家計部門や政府部門までもが情報化の脇役ではなく主役として登場する社会だ。重要なことは、これによって経済社会に与えるITの影響がこれまでとは異なってくるという「変化」の認識だ。 セキュリティ需要の増大はその典型だ。1990年代のPCでは一台ごとにセキュリティ対策ソフトを導入することはあまり意識されていなかった。しかし、現在では、個人のPCはいうまでもなく、スマートフォンやタブレットにもセキュリティが必要になっている。 企業内のシステム部門によって高度に管理され、制限された空間に「偏在」していたITが、ユビキタス時代には、身近な存在となったため、セキュリティという新たな問題が生まれ、関連する財・サービスへの需要が増大するわけだ。 セキュリティ需要増大の背景には、ブロードバンド化、モバイル化、大容量記憶装置の小型化によって、大量の情報が瞬時に転送、複写可能となり、また、それらの情報が気軽に日常空間に持ち運び可能となったことが影響している。その結果、情報の紛失、漏えい、不正利用のリスクが一段と高まり、社会問題化している。 問題は、この種の需要増大がIT導入に際しての新たな費用負担となっていることにある。ITの導入でセキュリティ対策費が必要になるということは、利便性や満足度など「利用効果」との兼ね合い次第では、「果たして本当にこれらのIT導入にメリットがあるのか?」という疑問が生じ得る。これは、連載の第14回から15回で解説した、情報化はコスト増加に過ぎず生産性の向上に寄与していないのではないか?という、一旦は解消したはずの「生産性パラドックス」の再来といえそうだ。【次ページ】新たな需要は既存の業界の垣根を超える注1 坂村(2002)p. 12 参照。一覧へ
一覧へ
一覧へ
PR
SBクリエイティブ株式会社
ビジネス+ITはソフトバンクグループのSBクリエイティブ株式会社によって運営されています。
ビジネス+IT 会員登録で、会員限定コンテンツやメルマガを購読可能、スペシャルセミナーにもご招待!