ソフトウェアキーボードの右下にあるマイクボタンをタップすると、口述筆記のスタイルで文章を入力できます。これが「音声入力」で、キー入力に対応したほとんどのアプリで利用することが可能です。Siriとよく似ていますが、iPhone 6s以降のモデルではiPhoneにある音声/文字変換エンジンを利用できるため、インターネット接続は必須ではありません。
その音声入力は、英語や日本語以外にもドイツ語やフランス語、イタリア語など多くの言語に対応しています。方言の差が激しい言語も、中国語(北京語/広東語)やスペイン語(メキシコ/スペイン)のように区別されているため、聞き取り性能を保つことができます。
その音声入力言語は、ソフトウェアキーボードとリンクしています。日本語の音声入力を利用したければ日本語キーボードを、ドイツ語はドイツ語キーボードを利用可能な状態にしておかなければなりません。逆にいうと、音声入力に使いたい言語がある場合、その言語用のソフトウェアキーボードを有効にすることから作業を開始します。
ソフトウェアキーボードの追加は、『設定』→「一般」→「キーボード」→「キーボード」の順に画面を開き、現れた画面で「新しいキーボードを追加...」をタップして行います。
ただし、ソフトウェアキーボードを追加できるからといって、その言語が音声入力に必ずしも対応しているわけではありません。音声入力が可能な言語は音声アシスタント機能「Siri」がサポートする言語とほぼイコールの関係ですから、Siriが対応していない言語(例:アゼルバイジャン語、ウェールズ語)は利用できません。『設定』→「一般」→「キーボード」にある「音声入力言語」画面も、ソフトウェアキーボードとして追加済かつ音声入力に対応した言語を選ぶためのもので、この画面だけで音声入力の設定ができるわけではありません。