iPhone/iPadでは、入力装置としてBluetoothキーボードを利用できる。ソフトウェアキーボードは画面サイズに制約されるが、ハードウェアとして独立しているBluetoothキーボードであれば選択肢は豊富にある。自分が使いやすいキーピッチ/キーストロークを選べるし、大きさやデザインもいろいろある。長い文章を入力する機会が多ければ、Bluetoothキーボードの導入を検討すべきだろう。
ハードウェアキーボードならではの機能もある。iOSのソフトウェアキーボードは、キーを押し続けて同じ文字を連続入力する「キーリピート」に対応しないが、Bluetoothキーボードを使えばスペースの大量挿入も「delete」キーで連続削除もわけのないこと。それに、Bluetoothキーボードが接続されている間はソフトウェアキーボードが自動的に無効化されるので、画面を広く使えるメリットがある。
iOS 9では、カスタマイズ機能も充実した。『設定』→「アクセシビリティ」→「キーボード」の順に画面を開くと、「キーのリピート」と「複合キー」、「スローキー」という3つの項目が表示されているはず。各項目はオン/オフを切り替えられるほか、反応までの微妙なタイミングを調整できるのだ。
「キーのリピート」では、キーのリピート間隔(押しているキーの文字が入力される間隔)、リピート入力だと認識されるまでの時間を0.01秒刻みで設定できる。「複合キー」では、optionキーやcontrolキーなどの修飾キーを押すだけで押したままにできる設定を選択できる。「スローキー」では、キーを押してから認識されるまでの時間を調整可能だ。
使いやすいよう好みで調整すればいいが、初期値ではキーリピートがやや反応鈍めに設定されているため、リピート入力認識までの時間(初期値は0.40秒)をやや短くするといい。カーソルキーの動きが緩慢に感じられる場合も同様に、キーのリピート間隔を短くしてみよう。
1『設定』→「アクセシビリティ」→「キーボード」の順に画面を開くと、Bluetoothキーボードのカスタマイズ項目が現れる | 2「キーのリピート」では、キーのリピート間隔と開始のタイミングを調整できる |
3「複合キー」では、修飾キーを1度押すだけで押し続ける機能(複合キー)を有効化できる | 4「スローキー」では、キーを押してから認識されるまでの時間を調整できる |
(提供:iPad iPhone Wire) |